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哺乳瓶の乳首サイズアップ目安|赤ちゃんのサインを見逃さない5つのチェックポイント

授乳に20分以上かかる…これって普通?

凛

実は、授乳時間が長すぎるのは、哺乳瓶のちくびサイズが合っていない
サインかもしれません。

今使っているちくび、いつまで使えるの?

サイズアップのタイミングっていつ?

月齢通りにサイズを変えないとダメ?

という疑問をお持ちではありませんか?

そこでこの記事ではそんな哺乳瓶のちくびサイズアップというお悩みを、生後3ヶ月の赤ちゃんを育てる新米パパの実体験の観点から解決します。

具体的には

  • 哺乳瓶のちくびサイズアップが必要な理由
  • サイズアップの具体的な目安(月齢別ガイド・メーカー別比較表付き)
  • 赤ちゃんが出す5つのサイズアップサイン
  • サイズアップする際の4つの注意点
  • ちくびの交換時期と寿命の見極め方

の順番にご紹介していきます。

この記事がおすすめな人

  • 新生児〜生後3ヶ月の赤ちゃんを育てる新米ママ・パパ
  • 混合育児・ミルク育児をしている家庭
  • 現在使っているちくびが「合ってない気がする」と悩んでいる方
  • 出産準備中で哺乳瓶・ちくびを揃えている家庭

授乳時のストレスが劇的に改善される可能性が高いので、まずはご一読を!

哺乳瓶のちくびサイズアップが必要な理由

赤ちゃんの吸う力は日々成長している

赤ちゃんは生まれてからわずか数ヶ月の間に、目覚ましい成長を遂げます。特に吸う力(吸啜力)は、日を追うごとに強くなっていきます。

新生児の頃は本能的にちくびに吸い付く力があるものの、その力はまだ弱く、少量のミルクをゆっくりと飲むのが精一杯です。
しかし、生後1ヶ月、2ヶ月と成長するにつれて、吸啜力はどんどん強くなり、一度に飲める量も増えていきます。

サイズが合わないと起こる問題

哺乳瓶のちくびのサイズが赤ちゃんの成長に合っていないと、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • ミルクが出すぎてむせる
  • 飲むペースが早すぎて吐き戻しやすくなる
  • 空気を一緒に飲み込みやすくなり、げっぷが増える

適切なサイズのちくびを使うことは、赤ちゃんが快適にミルクを飲むためにとても重要なのです。

サイズアップの具体的な目安|月齢別ガイド

哺乳瓶のちくびには、メーカーごとにさまざまなサイズがあります。ここでは、代表的なメーカーの月齢別サイズを表にまとめました。

主要メーカー別ちくびサイズ一覧

メーカーサイズ対象月齢穴の形状特徴
ピジョン(母乳実感)SS0ヶ月~丸穴新生児向け
ゆっくりとした流量
S1ヶ月頃~丸穴少し流量が増える
M3ヶ月頃~スリーカット(Y字)赤ちゃんが
吸う力に合わせて出る量が変わる
L6ヶ月頃~スリーカット(Y字)離乳食開始期に対応
LL9ヶ月頃~スリーカット(Y字)より多くの量が飲める
ビーンスターク新生児用0ヶ月~丸穴小さめの穴で少量ずつ
乳児用1ヶ月~丸穴標準的な流量
幼児用6ヶ月~クロスカット(X字)離乳食期に対応
コンビSS0ヶ月~丸穴新生児向け
S1ヶ月頃~丸穴流量アップ
M3ヶ月頃~クロスカット吸う力に応じた流量
L6ヶ月頃~クロスカット離乳食期向け

注意点

上記の月齢はあくまでも目安です。
赤ちゃんの発育には個人差がありますので、月齢だけでなく、次の項目で紹介する「赤ちゃんのサイン」を重視してサイズを選びましょう。

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ちくびの穴の形状による違い

  • 丸穴タイプ
  • スリーカット(Y字)タイプ
  • クロスカット(X字)タイプ

1. 丸穴タイプ

  • 穴が円形で、ミルクが一定の量で出る
  • 新生児期から生後2〜3ヶ月頃まで使用されることが多い
  • 流量が安定しているため、飲むペースをつかみやすい

2. スリーカット(Y字)タイプ

  • Y字の切れ込みが入っている
  • 赤ちゃんが吸う力に応じてミルクの出る量が変わる
  • 生後3ヶ月以降に推奨されることが多い
  • 自分のペースで飲めるため、母乳併用の場合にも適している

3. クロスカット(X字)タイプ

  • X字の切れ込みが入っている
  • 吸う力に応じて開き具合が変わり、飲む量を調整しやすい
  • 果汁や離乳食の液体にも対応可能

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赤ちゃんが出す5つのサイズアップサイン

  • サイン1:授乳時間が長すぎる
  • サイン2:飲んでいる途中で疲れて寝てしまう
  • サイン3:機嫌が悪くなったり、泣き出したりする
  • サイン4:ちくびが潰れる・凹む
  • サイン5:飲み終わるまでの量が少なくなった

月齢による目安も大切ですが、最も重要なのは「赤ちゃんが出すサイン」です。以下の5つのサインが見られたら、サイズアップを検討するタイミングです。

サイン1:授乳時間が長すぎる

目安: ミルク1回分(例:160ml)を飲むのに20分以上かかる

健康な赤ちゃんがミルクを飲む時間の目安は、一般的に10〜15分程度とされています。それ以上時間がかかる場合は、ちくびからミルクが出にくくなっている可能性があります。

  • いつもより授乳時間が長くなった
  • 途中で休憩が増えた
  • 飲んでいる最中に疲れた様子を見せる

サイン2:飲んでいる途中で疲れて寝てしまう

赤ちゃんが一生懸命吸っているのにミルクが十分に出ないと、体力を使い果たして途中で寝てしまうことがあります。

  • 飲み始めは元気だが、途中で目を閉じ始める
  • 必要な量を飲み切る前に寝てしまう
  • 起きてすぐにまたお腹を空かせている様子がある

サイン3:機嫌が悪くなったり、泣き出したりする

ちくびから十分にミルクが出ないことに赤ちゃんがストレスを感じると、授乳中に怒ったような顔をしたり、泣き出したりすることがあります。

  • 飲んでいる最中に顔をしかめる
  • ちくびを何度も咥え直す
  • イライラした様子で泣き出す
  • 哺乳瓶を押しのけるような動作をする

サイン4:ちくびが潰れる・凹む

赤ちゃんの吸う力が強くなると、サイズの小さいちくびでは吸引力に耐えきれず、ちくびが潰れたり凹んだりする現象が起こります。

  • 授乳中にちくびの形が大きく変形する
  • ちくびが哺乳瓶の中に入り込むような状態になる
  • 吸う動作をしているのにミルクが出ていない

これはちくびのサイズが赤ちゃんの吸啜力に合っていない明確なサインです。

サイン5:飲み終わるまでの量が少なくなった

以前はしっかり飲めていたのに、最近になって飲む量が減ってきた場合も、サイズアップを検討するタイミングです。

  • 以前は160ml飲めていたのに、最近は120mlしか飲まない
  • 飲み残しが増えた
  • 授乳回数が増えた

ただし、体調不良や成長のタイミングによって一時的に飲む量が変わることもあるため、数日間様子を見ることも大切です。

サイズアップする際の注意点

1. 一度に2個以上のちくびを用意する

新しいちくびに替える際は、2〜3個を交互に使いながら慣れさせることをおすすめします。
1つのちくびだけを使い続けると、赤ちゃんがそのちくびにしか慣れず、新しいちくびを嫌がることがあります。

2. サイズアップ後の最初の授乳は注意深く観察する

サイズを上げた直後は、ミルクの出る量が増えるため、むせないか、飲むペースが速すぎないかを注意深く見守りましょう。

  • むせたり咳き込んだりしていないか
  • 飲むペースが速すぎないか
  • 吐き戻しが増えていないか

もしむせこみが見られる場合は、一旦前のサイズに戻し、もう少し時間をおいてから再度試してみてください。

3. 段階的にサイズアップする

SSサイズからいきなりMサイズに変えるなど、2段階以上のサイズアップは避けましょう。赤ちゃんが混乱し、上手く飲めなくなる可能性があります。

基本的には、SS→S→M→Lというように、1段階ずつ順番にサイズアップしていくのが理想です。

4. メーカーを変える場合は要注意

哺乳瓶とちくびのメーカーを変える場合、互換性がないことがほとんどです。ピジョンの哺乳瓶にコンビのちくびは基本的に使えないため、同じメーカーのものを選びましょう。

また、同じメーカー内でも、製品ラインによって互換性がない場合があります(例:ピジョンの「母乳実感」と「スリムタイプ」は互換性あり)。購入前に必ず確認してください。

ちくびの交換時期と寿命

交換の目安

メーカー別の推奨交換時期

サイズアップとは別に、ちくびには「寿命」があります。衛生面と機能面から、定期的に新しいものに交換することが推奨されています。

メーカー交換時期の目安
ピジョン2個を交互に使用して約2ヶ月
コンビ2個を交互に使用して約1ヶ月
西松屋(SmartAngel)2個を交互に使用して約1ヶ月

こんな状態になったらすぐに交換

以下のような劣化のサインが見られたら、使用期間に関わらずすぐに交換しましょう。

劣化のサイン

  • ちくびが変色している(黄ばみ、白濁など)
  • ちくびにヒビや亀裂が入っている
  • ちくびが破れたり、切れたりしている
  • 弾力がなくなり、柔らかくなりすぎている
  • 穴の周りが広がっている
  • ベタつきがある

特に破れや亀裂は、赤ちゃんがミルクを飲む際にむせる原因になり、誤嚥のリスクもあるため、見つけたらすぐに交換してください。

サイズアップ不要なちくびもある

実は、すべての哺乳瓶がサイズアップを必要とするわけではありません。

自動調整機能付きちくび

一部のメーカーでは、赤ちゃんの吸う力に応じてミルクの出る量が調整される「ワンサイズタイプ」のちくびを販売しています。

代表例

  • チュチュベビー、マルチフィット乳首

これらのちくびは、新生児期から卒乳まで同じちくびを使い続けることができるため、サイズアップの悩みから解放されます。
ただし、赤ちゃんによって合う・合わないがあるため、試してみて赤ちゃんの様子を見ることが大切です。

チュチュベビー、マルチフィット乳首はAmazonや楽天購入できます

/  セールがあると、公式サイトと同じ値段になる可能性もありますよ。  \

代表例

月齢別:我が家の実体験レポート

ここでは、生後2ヶ月の赤ちゃんを育てている筆者の実体験を共有します。

生後0〜1ヶ月:SSサイズを使用

産院で使っていたピジョンの母乳実感SSサイズをそのまま使い続けました。この時期は1回の授乳に15分程度かかり、特に問題は感じませんでした。

生後1〜2ヶ月:Sサイズへ移行を検討

生後1ヶ月半頃、授乳時間が20分を超えるようになり、途中で赤ちゃんが疲れて寝てしまうことが増えました。また、吸っているときにちくびが少し凹むようになったため、Sサイズへのサイズアップを決意。

最初は「まだ早いかな?」と不安でしたが、Sサイズに変えたところ、授乳時間が12分程度に短縮され、赤ちゃんも機嫌よくミルクを飲むようになりました。

生後2ヶ月:Sサイズで快適に

現在は Sサイズで落ち着いています。授乳時間は10〜13分程度で、むせることもなく、適量を飲めています。次にMサイズに移行するのは、授乳時間が長くなったり、赤ちゃんが不機嫌になったりするサインが出たときを考えています。

よくある質問(Q&A)

月齢通りにサイズアップしないといけませんか?

いいえ、月齢はあくまで目安です。
赤ちゃんの成長には個人差があるため、授乳時の様子を見て判断することが最も重要です。月齢より早くサイズアップする赤ちゃんもいれば、ゆっくりなペースの赤ちゃんもいます。

サイズアップしたらむせるようになりました。どうすればいいですか?

むせこみが続く場合は、一旦前のサイズに戻しましょう。
1〜2週間様子を見てから、再度サイズアップを試してみてください。赤ちゃんの吸啜力がもう少し強くなれば、スムーズに飲めるようになります。

混合育児の場合、ちくびのサイズ選びで注意することはありますか?

母乳と哺乳瓶を併用する場合は、ミルクの出る量が急に増えると赤ちゃんが混乱することがあります。
Y字カット(スリーカット)タイプのちくびは、吸う力に応じて出る量が変わるため、母乳との併用に適しています。

ちくびの穴が詰まっているかどうか、どう確認すればいいですか?

哺乳瓶を逆さまにして軽く振ってみてください。
ミルクがポタポタと数滴ずつ落ちるのが正常な状態です。全く出ない、または勢いよく流れ出る場合は、穴が詰まっているか、破損している可能性があります。

双子の場合、同じサイズのちくびを使うべきですか?

双子でも成長のペースは異なります。
それぞれの赤ちゃんの様子を見て、別々のサイズを使っても問題ありません。個々の発育に合わせて選びましょう。

まとめ:赤ちゃんのペースを大切に

哺乳瓶のちくびのサイズアップは、赤ちゃんの成長に合わせて適切に行うことで、授乳がスムーズになり、親子ともにストレスが軽減されます。

サイズアップの5つのポイント

  1. 月齢はあくまで目安。赤ちゃんが出すサインを最優先する
  2. 授乳時間が20分以上かかる、途中で寝てしまうなどのサインに注目
  3. サイズアップ後の最初の授乳は、むせこみがないか注意深く観察
  4. 2〜3個のちくびをローテーションで使い、定期的に交換する
  5. 迷ったときはメーカーのサポートや助産師に相談する

赤ちゃんの成長は十人十色です。「うちの子は遅いかも」「早すぎるかも」と心配する必要はありません。目の前の赤ちゃんが気持ちよくミルクを飲めているかどうかを一番大切にしてください。

授乳は赤ちゃんとのかけがえのないコミュニケーションの時間です。適切なちくびサイズを選ぶことで、その時間がより豊かで心地よいものになるよう願っています。

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